
タイ産タピオカでん粉市況および供給状況について
(2026年6月時点)
お取引先各位
いつも大変お世話になっております。
タイ産タピオカでん粉の供給環境につきまして、現在、かつてないほど逼迫した状況となっておりますので、直近の市場動向をご報告申し上げます。
市場環境の要点
1.TTSA価格が史上最高値圏へ急騰
タイタピオカでん粉の指標価格であるTTSA(Thai Tapioca Starch Association)価格は、以下の通り急騰しております。
| 時期 | TTSA価格 |
| 2026年1月 | US$480/MT |
| 2026年5月 | US$605/MT |
| 2026年6月23日 | US$700/MT |
年初から約46%上昇しており、わずか半年でUS$220/MTの値上がりとなりました。
現在の価格水準は過去最高値を大幅に更新しており、依然として上昇基調が継続しております。
2.タイ国内の原料不足が深刻化
近年のキャッサバ栽培面積の減少に加え、異常気象やモザイク病の発生、農業資材価格の上昇などの影響により、タイ国内の原料供給量は大幅に減少しております。
また、各工場が原料確保を最優先としているため、工場間での原料争奪が激化しており、原料価格は過去最高水準で推移しております。
3.カンボジアからの原料流入減少
タイ国内では年間約4,400万トンのキャッサバ原料が消費されており、そのうち例年約1,000万トンをカンボジアからの輸入原料に依存しております。
しかしながら、タイ・カンボジア国境問題の影響により、カンボジアからの原料流入が大幅に減少しております。
このため、タイ国内の原料不足はさらに深刻化しており、今後の供給動向に大きな影響を与えることが懸念されております。
4.肥料価格高騰による生産コスト上昇
尿素やアンモニアなどの窒素系肥料価格は依然として高値圏で推移しております。
その結果、
が継続しており、中長期的な供給不安要因となっております。
5.物流・エネルギーコストの高止まり
中東情勢の緊迫化や紅海情勢の影響により、
が継続しております。
また、タイ国内においても燃料価格上昇に伴う輸送コスト増加が発生しており、製品コストを押し上げる要因となっております。
6.今後の見通し
SWI社においても、現在の原料不足および価格上昇局面は、創業以来約50年の歴史の中でも経験したことのない状況との見解を示しております。
特に2026年第3四半期以降については、
が発生する可能性が高まっております。
弊社といたしましても、安定供給を最優先事項として取り組んでおりますが、市場環境は引き続き予断を許さない状況です。
弊社からのお願い
安定供給維持のため、誠に恐縮ではございますが、以下につきましてご協力をお願い申し上げます。
今後も市場動向を注視し、最新情報を速やかにご案内申し上げます。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
敬具